鍛えるのは身体と心。タイにある空手道場 禅道会タイ道場
バンコク在住のみなさん、そしてそのご家族のお子さん。
日常生活の中でちゃんと体を動かせていますか?
交通手段が豊富なバンコク。暑い中歩きたくない…なんて気持ちも相まって、移動にはついつい車など楽な交通機関を使ってしまいがちではないでしょうか?
またお子さんに関しては学校の通学は全部スクールバス。運動は体育の授業かサークルぐらい…子供の運動不足が心配というご家庭も多いかと思われます。
そんなあなたに今回アムラタがご紹介するのは、お子さんの運動不足解消に加え精神の向上もできると評判の空手道場「禅道会タイ道場」です!
既にバンコク市内・市外へと数々の支部を出しているタイ道場。
この度の取材では、5月1日に新たにオープンしたレインヒル支部(スクンビットsoi47)に訪問させていただきました。
禅道会タイ道場について
禅道会タイ道場は2012年からスタートした空手道場。

代表者は、空手や総合格闘技の全国大会で何度も優勝を経験された武闘家、秋山賢治氏。
(こちら2017年時点の情報となり、現在は代表の先生は変わられています。最新情報は公式サイトをご覧ください)
【公式HP】タイ禅道会
禅道会タイ道場をオープンされてから現在の2016年6月まで、プラカノン、レインヒル、シーナカリン通り、シラチャと合計で4つもの支部を立ち上げています。
一番最初に設立されたプラカノン駅前の道場は、BTSプラカノン駅を利用する人ならよく目にされているのではないでしょうか?
禅道会タイ道場では、大人向けの場合だと一般の空手・柔術に加え、総合格闘技、護身術、ムエタイフィットネス、更にヨガなど幅広いジャンルのスポーツクラスを開講されています。
レインヒル道場 設備
2016年5月にオープンしたレインヒルの禅道会タイ道場ですが、スクンビットsoi47の入り口と日本人在住者が通いやすい場所に新設されています。

道場の中は、黄色の内装で統一されています。
稽古を行う室内は横に細長い形をしており、横幅は全体的に25m~30m程。

こちらはメインの稽古スペース。
先ほどの写真の奥側になります。
左手はすべてガラス張りになっていて、ガラス越しに練習を見ることも可能。

メインの稽古スペースの反対側には、大きな鏡が設置されたもう一つの稽古スペースが。
子供の稽古の間はフリースペースになっているので、保護者の方が待機するスペースとして使われています。

床にはマットが引いてあるのでどこにでも座ることが可能。
床が柔らかいのでお子さんを遊ばせやすく、赤ちゃん、または小さなお子様連れのお母さまにとって嬉しいスペースになっています。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ミット、防具、貸し出し用の胴着など道場内には稽古に必要な備品をしっかりと完備。
オープンして間もないため、新しい備品ばかりです。
ムエタイクラスの方向けにも専用のグローブも販売されています。
なんでも大人向けのムエタイフィットネスには女性に人気で、得に空手クラス道場生のお母さまの平日参加が多いんだとか。
![]() |
![]() |
![]() |
レインヒルにある禅道会タイ道場のすごいところは、道場内にシャワーを完備しているというところ!
運動で汗をかいた後すぐにシャワーが浴びられるのは嬉しいですね。
レインヒルのまわりにはお出かけスポットも多いですし、スポーツの後に出かける場合もシャワーさえあれば「汗臭いかも…」なんて心配もなくなります。笑

道場内には、クーラーもしっかり完備されているので快適に過ごすことができます。
子供クラス 空手・柔術
さて、今回の取材では土曜日午後の子供クラスに密着させていただきました!
クラスが始まる30分前から、道場内には稽古を受けるお子さんやその保護者の方がたくさんいる様子が伺えます。
道場に到着してから着替えを済ませたお子さんが、皆稽古が始まるまで禅道会タイ道場内を友達と一緒に駆け回る姿は元気いっぱい!
![]() |
![]() |
窓の外にはスクンビットの街並みが。
BTSもすぐ目の前を通っています。(ちなみに最寄駅はトンロー駅。)
稽古開始の時刻になると、代表の秋山氏が先生として道場生に大きな声で呼びかけ集合をかけます。
今回の稽古人数は、幼稚園~小学生合わせて15名(体験含む)。
今回の子供クラスの稽古内容は以下の通り!
~黙想~
1.準備運動
2.基本稽古
3.移動稽古(蹴り・受け身)
4.シャドウトレーニング
~黙想・休憩~
5.ミット打ち
6.約束稽古・ガード練習
7.スパーリング(上級者のみ総合スパーリング)
~黙想~

~黙想~
年齢が高い順に並んだあとは、秋山先生を前に全員正座をし、数分間の黙想を行います。
写真は黙想中の様子ですが、子供とは思えないくらいみんな背筋がピンと伸びていて姿勢が綺麗。
![]() |
![]() |
1.準備運動
身体がまだ固い状態で運動すると怪我に繋がりやすいので、事前にしっかり準備運動を行い身体を伸ばします。
小さなお子さんでも、しっかりと身体が伸ばせるように3人の先生がサポートしてくれるので安心です。
![]() |
![]() |
![]() |
2.基本稽古
空手の「型」をベースにした基本稽古です。
ジャブ、ストレートなどといったパンチ技の正しい形を、しっかりと教えてくれます。
一つの技につき10回~20回ほど一気に繰り出す姿から、子供たちのやる気がじわじわ上がってくるのがわかります。
ちなみにこの時、みんな技を繰り出すたびに「セイッ」としっかり大きな声をあげていて、まさに空手・柔術の稽古という雰囲気です。
上級者の男の子の腕がムチのようにしなっていて流石。

今回の取材では、とっても小さな2人の女の子と、小学生の男の子も体験として参加しています。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
3.移動稽古(蹴り・受け身)
内容:蹴り技、受け身(はらばい・えび・タックル)
基本稽古の後は、移動しながら技の練習を行う移動稽古。
主に、実践の基礎となる受け身と蹴り技の練習を列ごとに進みながら行います。

一回一回、先生が丁寧に技の説明を行い、お手本も見せてくれるのがありがたいですね。

4.シャドウトレーニング
目の前に相手がいることを想定しながら技の練習を行います。
決められた時間内で道場内の好きなところに移動しながら技を繰り出していて、時々目の前に他の道場生が来た場合は軽く組手をする様子も。

~黙想・休憩・防具準備~
シャドウトレーニングの後、一度黙想を行い、3分間の休憩を挟みます。
この休憩中に、次の稽古に備えて手と足を守る防具をそれぞれで付けることに。

![]() |
![]() |
5.ミット打ち
準備と休憩が終了したら、各自級が近い同士でペアになってミット打ちの稽古を行います。
年齢の低い小さな子供の道場生には、力加減のできるアシスタントの先生が対応してくれます。
![]() |
![]() |
6.約束稽古・ガード練習
頭につける防具も装備し、組手稽古に入ります。
ミット打ちと同じペアになって、お互いの技とガードの練習をスタート。
数分ごとに受け手と攻め手を入れ替えて、2分間の練習を4セットほど行います。

![]() |
![]() |
7.スパーリング(上級者のみ総合スパーリング)
最後は、ペアごとに本格的なスパーリング稽古を行います。
この稽古中は道場内移動が可能で、実戦をイメージした練習が行われます。
蹴りやパンチ技は本気では繰り出しませんが、子供それぞれが相手の動きを見て俊敏に反応し、攻めと防御の攻防戦を行います。
上級者の中には、寝技や関節技を繰り出す子供もいました。
1回のスパーリングは2分間。
時間になると、「はい、おしまいです!」という秋山先生の掛け声が。
~黙想・終了の挨拶~
最後は、稽古のはじめと同じように全員正座。
もう一度黙想を行うことでその日の稽古をしめます。
これで本日の稽古は終了です。
稽古時間としては、1時間強の内容になります。
終了後は、道場生全員が道場内にいる人全員に(保護者の方含む)に「押忍!」と挨拶をするのが習慣なんだそう。
この日取材に来ていたアムラタ編集員の前にもやってきて、押忍をしてくれました。
私も思わずカメラを持ったまま「押忍!」
子供たちの真面目な態度に微笑んでしまいました。

保護者の方にも押忍!最後は道場生同士で挨拶をして、しめくくります。
さて、この度の取材では秋山先生と保護者の方の許可をいただいて、インタビューを行わせていただきました。
道場生とお母様の声
まずは道場生の大崎匠君にインタビュー。
――――匠君、空手は好きですか?
(匠君)好き!
――――それじゃあ、好きな稽古とか、技はありますか?
(匠君)一番最後のスパーリング練習が好き!それから、ノースポジションが得意だよ。
(この後、近くにいたお友達に相手になってもらって実際にノースポジションを披露してくれました。)
![]() |
![]() |
次はお母さんの瞳さんにインタビュー。
――――匠君についてなのですが、禅道会タイ道場に通い始めてから何か変わったなと思うことはありますか?
(瞳さん)もともと落ち着きがなかった子なんですけど、禅道会タイ道場に通ってから少し落ち着いて行動できるようになったなと思っています。
稽古のはじめにする黙想で、じっと集中するようにしてくれたのがそうやって落ち着くようになったのかと。
――――なるほどですね。日常生活で変わったなと思うところはありますか?
(瞳さん)道場で挨拶することが習慣になったので、日常生活でもしっかり挨拶ができるようになりました。
たまに「押忍!」って言ってしまう事もありますが(笑)
――――挨拶できるって大切ですよね。秋山先生のご指導について、どう思われますか?
(瞳さん)ただの空手ではなく、空手以上のことも教えてくれるのですごくいいなと思っています。
心理学や哲学などにもお詳しいので、稽古中や時間外でも子供たちに対してとても為になる話をしてくれるんです。
礼儀の大切さや、強さと優しさのお話しなど。
それから、指導中も道場生一人一人の個性に合わせて、「この子にはこういう風に、あの子にはこの指導」というような丁寧な指導をしてくれるのも秋山先生の良いところだと思っています。
秋山先生インタビュー

「子供に対して平等に扱うのでは無く、全員を特別扱いするつもりで接しています。」
「子供の意思は尊重する前にしっかり育てようと思っています。」
という2つの指導理念を持つ秋山先生。
一件厳しい指導理念に見えてしまうかもしれませんが、実はこの理念の裏側には指導者として素晴らしい考えが潜んでいます。
アムラタの取材に対して、指導に対する思いについて語っていただきました。
道場生全員に対して、同じ物差しで評価を行ってしまうとどうしても差が出るのは当たり前のこと。
だからこそ、同じ扱いをせず一人一人に対して指導を行う。
「平等な扱いをしない」という言葉の裏にはそのような意味が込められています。
稽古の合間、「身体だけじゃなく、心も強く優しく!」といったような言葉をたびたび子供たちにかけていた秋山先生。
秋山先生は、技の指導だけではなく、礼儀の指導や、真面目に努力すること、優しく強くあることを言葉として指導することを心掛けているそうです。
子供から大人、そしてタイに限らず日本の道場生まで含めた指導歴は実に20年以上。
道場内に響き渡る声ははっきりとしていて、威厳のあるものです。
数々の大会で優勝を経験してきた実力者ですが、子供たちに接するときは温厚で頼れる先生。
大きな声に後ずさることなく、正面からさらに大きな声で対抗しようと元気いっぱいな返事をする道場生の様子はとてもたくましく見えました。
動画~稽古絞めの様子~
日本人指導員

写真に写っているのは、禅道会タイ道場で指導をしている中村健太先生。
元プロ総合格闘家で少年空手の指導経験は12年です。
禅道会タイ道場で教えてもらえるのは、投げや押さえ込み、転んだ場合の受け身、上級者には基礎的な関節技も教える総合格闘技的な空手。そのため、お子様の運動神経と自然な考える力を伸ばすのにとても最適です。
まずは無料で体験してみて、稽古の雰囲気を肌で感じるのがおすすめ!
ご興味のある方は是非一度お問合せください。
お問合せはこちら!禅道会タイ支部RainHill道場
【所在地】Shingi Dojo 4F Rain Hill 841/11 Sukhumvit RD Khlong Tan, Nuea Wattana Bangkok
【最寄り駅】BTSトンロー駅
【電話番号】064-142-2211(なかむら)
【メール】info@zendokaithailand.com
【公式HP】タイ禅道会
【Facebook】https://www.facebook.com/thai.zendokai.karate.muaythaiforfit.thonglor
(クラススケジュールは上記Facebookページにて随時更新中)